忍者ブログ
米井敬人のブログ
[8] [7] [6] [5] [4] [3] [2]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

電車の座席に座ってウトウトしていると
突然一人の中年男が独り言というには大きすぎる声で
なにやら唸り始めた。
かろうじて聞き取れた言葉は

「サンライズ座に持っていったらええんや」
「とんぼ返り」
「昭和天皇がドビチュー!」

の三つ。
全く意味不明だがやたらと耳に残るので
眠たい頭で三題噺のあらすじを考えることにした。

喜六と清八が道を歩いていると
デパートの前で号外を配っている。
受け取ると、一面には「昭和天皇がドビチュー!」
「こらえらいこっちゃ、はよ知らせんと」
「誰にやねん」
「わからんけど、とにかく誰かにや」
「おまえは相変わらず阿呆やなぁ」
「おおきに」

二人は大量の号外を奪うと、
とりあえず南へ走り出した。

「ところでようけ号外もろたけど、どないしよ」
「ちょっともらいすぎたなぁ」
「そこの川に捨てよか」
「捨てるのはあかん」
「ほなどないせえゆうねん」
「そや、サンライズ座に持っていったらええんや」

わけのわからないことを考えていると
降りるはずの駅を通過していた。
とんぼ返り。


聴:デブパレード「天才バカボン レコードサイズ」

PR

コメント


コメントフォーム
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード
  Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字


トラックバック
この記事にトラックバックする:


忍者ブログ [PR]
カレンダー
03 2024/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30
フリーエリア
最新コメント
[08/20 オールドライダー]
最新トラックバック
プロフィール
HN:
米井敬人
性別:
非公開
バーコード
ブログ内検索
P R